のあもといっしょ♡発達障害の世界へようこそ

LD学習障害のねーね(10才)と、軽度知的障害のあーちゃん(4才) をもつADHDママの子育て奮闘記

大切な友達との別れ

転園してまもなく、今まで友達のできなかったあーちゃんの前に、ひとりの小さな天使が現れた。ふだんはツンとしてつまらなそうにしているのだが、あーちゃんを見つけると、目がみるみるうちにきらきらと輝いて満面の笑みを見せる。大げさではなく、私にはそれはまるで天使のように見えた。

それから一年のあいだ、幼稚園が終わったあとはその子の家の前まで見送り、朝は園の駐車場でその子が来るのを待ってから登園した。いつまでも、この大切な時間は続くはずだった。

夏休み明けに、突然の引っ越しを告げられる。
お父さんの仕事の都合らしい。

人間は人生で、本当に大切だと思える友達に何人出会えるんだろう。
コミュニケーション脳力が高くてたくさんの友達を作る子もいれば、人に合わせるのが苦手で、うまくいかないと自分の殻に閉じこまってしまうあーちゃんみたいな子もいる。
彼女は、あーちゃんの人生にとって間違いなく大切な友達の一人だった。


今日から、あの子は幼稚園にいない。
でも今朝も登園前にあーちゃんは笑顔で聞く。
「今日、〇〇ちゃん体操教室にいる?」

わかってないのだ。
何度も伝えたし、園でもお別れ会をやったけど、
「お別れ」の意味をわかっていない。
でも、その方が幸せなのかもしれない。

彼女と出会えたことで、あーちゃんがこの一年、ものすごい成長したのは間違いないし、お友達とのやりとりや信頼関係を育むことで、他のお友達とも楽しくやれる、そんな自信がついた。
いつまでも指をしゃぶって下を向き、自分の世界にいたほうが楽だった、そんなあーちゃんはもういない。

たった一年でお別れになったけど、たくさんの笑顔とたくさんの学びと成長をくれた大切な友達。
この一期一会にありがとう♡