のあもといっしょ♡発達障害の世界へようこそ

LD学習障害のねーね(10才)と、軽度知的障害のあーちゃん(4才) をもつADHDママの子育て奮闘記

ねーね、プロローグ

長女が小学2年の時のこと。

1学期の個人面談で

担任の先生からこう言われる。


「お宅のお子さん、大丈夫ですか?」

 

うまくカタカナが書けなかったり、

集中力が続かず集団での

先生の指示が分からなかったりする。

 

自分がADHDなので、

すぐに発達障害を疑い、

市区町村の療育センターに予約をし、

いくつかの検査をすることになった。

 

診断がつくまでの間に、

長女の苦戦は徐々に大きくなっていく。


担任の先生の勘は命中し、

二学期からのかけ算では

相当な苦戦を強いられた。

 

小学2年の終わり頃、

言語聴覚士の方から

検査の結果をお話したいと

連絡がありました。

 

そこで読み書きの学習障害(LD)であることが

わかったのです。

 

専門家の方ならはっきりわかることでも、

素人の私からすると、

自分の娘に起きていることだと

その場で理解するのには、とても難しいことでした。


「でも、自宅で音読の宿題もできてますが」

と言うと、


「お母さん、それは読んでるんじゃないんです、

覚えてるんです。」

 

覚えている…?

 

「学校で先生やお友達が見本で

読んだのを記憶しているんです」
 

言語聴覚士の方いわく、

読み書きに障害がある子は、

耳でそれを補おうとする傾向があるらしい。

 

ここまで気がつかなくてごめん…

申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

 

私は、バカみたいに受験思考で、

彼女の将来のために良かれと思って、

幼稚園は学習系の幼稚園を選び、

公文に通わせていたし、

年長のときは

小学受験の塾まで行かせていた。

 

でも、その先生はやさしく、

「でも、きっとその時のがんばりがあったから、

この程度で済んでるんです。」

と、私を気遣って言ってくださった。

 

いつも、

「お願い、ママ離れないで、私がんばるから。」

そう言って、私の手を握って、

涙をこらえながら宿題をやっていた。

 

学校から帰ってくると、

消しゴムは気がつくといつも

ボロボロに砕けていた。

 

「なんで、こんなにしちゃうの?」

私が呆れたように聞くと、

ねーね、は苦笑いをしてごまかした。

 

本当は、

書きたくても書けない自分に苛立って

その悔しい気持ちが、

そうさせてたんだと思う。

 

これ以上、

辛い思いさせちゃいけない。

 

ここから、私とねーねの

学習障害への旅が始まる。